ピッコマで配信中の漫画できるメイド様は、Sanho・yuin先生の作品です。
特技が一つもない冴えない侍女マリ。
いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。
「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」
死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。
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できるメイド様【第51話】のあらすじ・ネタバレ
天気の良いある日、街に馬車がやってきました。
住民たちは、城から馬車がくるなんて、何があったのだろうとざわついています。
皇太子がまだ城にいると知っているため、警戒心はより一層強まります。
そこに降りてきたのはシェフの格好をしたマリでした。
ただ住民たちはこんな田舎にシェフが来るなんてと、まだ何が起こっているか分かっていないようです。
するとマリは、お菓子やパンを並べはじめました。
今まで体験したことのないような甘い香りに誘われて、少しずつ住民たちが近づいてくるのです。
マリ「こんにちは。お城から来ました!」
「みなさんお仕事でお疲れかと思いますので、こちらで腹ごしらえしてください!」
住民「俺たちのために用意されたのか?」
住民「本当にいただいてもいいんですか?」
マリ「もちろんです。皇太子殿下からの御命令です」
住民「皇太子だと?」
住民「なんか嫌だな」
住民「毒でも入ってるんじゃ?」
マリ「これを食べて今日も一日頑張ってください」
皇太子と聞いた途端、態度をガラリと変えてしまった住民たち。
マリは挨拶を済ませるとすぐさま馬車へ戻ることとなってしまいました。
馬車の窓から様子を伺いながら、この方法がうまく行くことを今は願うことしかできないのです。
馬車が去った後、住民たちはマリから受け取ったお菓子の美味しそうな香りに負けて、ついに一口食べてみました。
するとたちまち口の中に広がる甘み…
あまりの美味しさに、こんな美味しいものがあったなんてと住民たちは喜びます。
食べ終えるともっと食べたかったのにと残念がる者までいるほどでした。
住民「皇太子がどういう風の吹き回しだ?」
住民「どうせ気まぐれだろう」
住民「そうだろうな」
再びやってくる馬車
住民たちの予想とは異なり、お菓子をのせた馬車は再びやってきました。
しかもベール城を越えて西南部地方の隅々まで順番に訪問したので、最高のお菓子と馬車に関する噂は瞬く間に広まることとなりました。
そしてその甘い力によって人々の皇太子に対する閉ざされた心が少しずつ動き始めていたのです。
お菓子に使われる砂糖は、今皇太子が栽培しようとしているサトウキビから採れることを知った住民たちは、サトウキビの栽培に興味を持ち始めていました。
そして今日の夜には、マリが広場で音楽会を開くようです。
もちろんお菓子の配布も行われるため、住民たちはとても楽しみに夜を待つのです。
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ラエルの真っ直ぐな言葉に…
演奏会に集まった人々に、マリは笑顔で挨拶をします。
あまりうまくはないと謙遜しながらも、ぜひ楽しんでいって欲しいと言い、演奏をはじめました。
美しい音色に人々は心を癒され、演奏が終わると大きな拍手が起こりました。
マリは立ち上がって深々と頭を下げると、話したいことがあると言いました。
そこへ登場したラエルに、住民たちはざわつきます。
こんなことだろうと思ったと残念がる声も聞こえてくる中、ラエルはステージに上がり住民たちにある話をし始めたのです。
ラエル「昔のことを謝るつもりはない」
「戦争だから仕方なかったなどとも言わない。そんな言葉であの時の傷が癒えるとは思わないからだ」
住民「なんだと!」
住民「何が言いたいんだ!」
ラエル「だが…」
「ジャダール」
「ソフリット」
「トロギールにクーニン」
「シャバーツ、ルマー」
「ノビサッド…」
「内戦において被害のあったすべての地域について忘れたことなど一度もない」
「皇太子である俺にできることはたった1つ。西南部地方を生き返らせること」
「俺のせいで犠牲になった人たちのためにこの地域を活性化させたい」
「だがこれは俺1人でできることではないのだ」
「あなたたちの協力が必要だ」
「許して欲しいなどとは言わない。そんなのは身勝手だと思っている」
「しかし犠牲になった人々を称えるためにも俺に手を貸して欲しい」
「それじゃあ素敵な夜を過ごしてくれ」
ラエルの去った後、住民たちは何か言葉を発することなく、お互いの顔をチラチラと見合わせてから、それぞれの家へと戻っていきました。
マリたちも城へ戻り、ラエルのコートを預かります。
ラエルはこれまでのマリの努力を労ってくれましたが、マリはうまくいくかまだ自信が持てないのです。
幸せの砂糖馬車計画
シェフとして街へ出向くところから、マリの幸せの砂糖馬車計画は始まっていました。
それはこの過程がなければ、いくら熱弁したところで誰もラエルの話に聞く耳を持ってくれないだろうと考えたためでした。
もし平民たちが心を開いてくれたなら、それは全部マリのおかげだと言っても過言ではありません。
するとそこへ、慌ただしい声が聞こえてきました。
行政官のジブロールがバタバタとラエルの部屋へ駆け込んできて、なんと広場にいた市民たちが、ラエルの意思に従うと言い始めたとの知らせを届けてくれたのです。
ラエルは驚きながらも、これも全てマリのおかげだと感謝の気持ちを伝えます。
その日、ベール城で皇太子が放った言葉は人々の間で噂となり、西南部地域全体に広まっていました。
内戦の傷が一瞬で消え去ることはないけれど、西南部地方の人々は真心を示した皇太子に従うことを決めたのでした。
忠誠を誓う覚悟を決める
こうして無事にサトウキビ栽培の人力集めに成功したマリたち。
塔には、砂漠と化した土地を見つめる2人の姿がありました。
ラエル「これからこの野原はサトウキビでいっぱいになるだろう」
「どうだ?感想は?」
マリ「え?」
ラエル「この地域でサトウキビが栽培できるようになったのは全部マリのおかげだ」
「最初から最後まで全て君の功績だ」
「マリが歴史を作ったと言っても過言ではない」
マリ「う〜ん…悪くない気がします」
マリ(よかった。誰かの役に立てたのね)
ラエル「マリ、1つだけ頼んでもいいか?」
「……」
「いつかあの野原に新しい作物が育った時」
「もう一度俺と一緒にその様子を見に来ないか?」
「俺はこれからずっと君が俺のそばにいてくれたらいいと思っている。そばにいてずっと俺の力になって欲しい」
マリ(私がその日まで彼の隣にいられるだろうか?)
(私が…クローヤン王国の王女じゃなければ…)
(本当は私も皇太子の隣で力になってあげたい)
(きっと皇太子は私がモリナであることを知ったら帝国のために首を斬るだろう。分かってる)
(分かってるけど)
(本当にダメなのかな?それ以外の方法はないのかな?私が彼と一緒にいられる道が…)
ラエル「やはり…難しいか?」
悩むマリを前にして、差し出した手を下げるラエル。
しかしマリはその手を自らとって、ラエルにあるお願いをするのです。
マリ「いつか…もし可能であれば」
「私に一度だけ慈悲を施していただけますか?」
マリ(もし)
(本当にもしも)
(私が彼のそばにいて臣下として十分力になって)
(私が彼にとってかけがえのない存在になったら)
ラエル「急にどう言う意味だ?」
マリ「約束してください」
「約束していただけるならこれから私は殿下のことを本当の主人として仕えます」
マリ(私がモリナ王女であることを知ったとしても…)
(無謀な賭けかもしれないけど…)
ラエル「……」
「それはできない」
ラエルの言葉に、胸がズキンと痛むような感覚を味わうこととなったマリ。
しかしラエルはさらに言葉を続けるのです。
ラエル「一度だけなんて」
「俺のことを何だと思ってるんだ?何度でも大丈夫だから心配しなくていい」
マリ「ありがとうございます殿下」
マリ(やってみよう)
(人生を賭けよう。たくさんの功績を残してかけがえのない存在になるのよ)
(私の正体に気づかれても殺されないくらい)
(私もこれ以上逃げたりしない)
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できるメイド様【第51話】の感想
砂糖を使ったお菓子をプレゼントして、地域全体を回るというマリの作戦は、次第に皇太子に対して閉ざされていた人々の心を開くこととなりました。
結果として、ラエルの言葉は住民たちの心をしっかりと掴み、サトウキビ栽培への人力の収集は無事に終わりを迎えることとなったのです。
実際に自分たちがどんなものを作るのか、食べてみてもらう方法は、とても有効でしたね。
自分で食べるように作ろうかななんて言っている人もいて、なんだか微笑ましい気持ちになりました。
マリの努力によってサトウキビ栽培を進める見通しがたち、ラエルはその努力を認めると同時に、これからもずっとそばにいて欲しいとお願いしました。
きっと、これまでのような関係としてという意味なのでしょうが、私にはまるで皇太子妃としてのように聞こえるほど、雰囲気十分でした。
嬉しい言葉に心躍らせながらも、正直厳しい状況にあることは誰よりもマリが知っているはず…
マリはラエルに1つのお願いをして、自身の身分に関係なくラエルのそばにい続けられる努力をしようと決めました。
もう十分すぎるほど信頼されているとは思うのですが…
2人の穏やかな時間がずっとこの先も続いていて欲しいものです。
まとめ
以上、ピッコマで配信中のできるメイド様【第51話】のネタバレをご紹介しました。
できるメイド様はピッコマ限定で配信されているので、他のサービスでは読むことができません。
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